<ヤクルト11-1阪神>◇25日◇神宮

 わずか4安打1得点で完敗。だが、この4安打には確かな希望が詰まっている。阪神3番鳥谷敬内野手(32)に上昇気配が漂い、左膝痛を抱える1番西岡剛内野手(28)は「問題なし」を結果で証明。小休止した猛虎に過度の心配は必要ない。

 後半戦開幕試合となった24日ヤクルト戦は12得点。大勝した翌日、どうしても欲しい先制点をキャプテンがたたき出した。初回1死三塁、石川の内寄りシンカーをひっぱたき、一塁線を抜く。「甘い球が来たら、いこうと思っていた。なんとか先に点を取りたいというのもあった」。先制の適時二塁打で再びチームを乗せた。2点を追う6回1死では外角スライダーを捉え、左中間にライナー。二塁打2本で復調を印象づけた。

 1番西岡は初回、先頭で左翼線二塁打を決め、鳥谷の先制打でホームイン。3回にも先頭で左前打を放った。前夜は無安打に終わったが、リードオフマン健在をバットで宣言。ただ、前日のお返しとばかりに大敗を喫し、試合後は厳しい表情のままだ。「今日、落としたのは痛かった。後半戦は(1勝1敗スタートで)ゼロに戻して、またやっていきたい」と力を込めた。

 今日26日からは甲子園に戻り、DeNA3連戦を戦う。鳥谷は「また、明日頑張ります」と切り替えを強調した。不動の3番打者は球宴こそ6打数無安打に終わるも、シーズンでは3試合連続打点を記録。頼れる男が本来の姿を取り戻せば、打線の破壊力は確実に増す。【佐井陽介】