<オリックス6-4日本ハム>◇25日◇ほっともっと神戸
確信した。オリックス李大浩内野手(31)は1歩踏み出して最後は右手で軽いバットを放り投げた。6回、フルカウントから抜けたフォークを仕留め、左翼席上段まで運んだ。「完璧にとらえることができましたね」と自画自賛の同点弾だった。
李大浩のための試合だった。同点の8回無死一、三塁で右前に決勝適時打を放つなど4打数4安打2打点の大活躍。約2万5000人の大観衆に囲まれ「チーム一丸となって勝てた。役割を果たせてうれしい」と笑み。序盤から4点を追う大敗ムードでも主砲は諦めていなかった。
わずか数グラムが勝敗を分けた。球宴に出場し、期間中も大忙し。ファンサービスを大切にする男でも「移動も長かったし、球宴前より今のほうがもっとしんどい。リフレッシュもあまりできていないよ」と吐露するほどだった。主砲は体調に合わせて普段の910グラムより5~10グラム軽いバットを選択。鋭いスイングがよみがえった。
今季からアシックス社とバットの契約を結んだ。最初から形は一切変えず、重さだけに変化を求めた。一貫する姿勢と柔軟な対応。森脇監督が絶賛する「試合前からの準備」がバットマンを支えている。
チームは4位浮上。森脇監督も「ああいうのがデホの持ち味。我々にとってはもう終盤戦。こんなところでは息をついていられない」とかぶとの緒を締めた。球宴前から3連勝。借金完済を掛け今日から西武ドームに乗り込む。【池本泰尚】



