<中日4-9阪神>◇25日◇ナゴヤドーム

 阪神今成亮太捕手(25)が打線の火付け役になった。プロ初の2番に座り、1回に山井の出ばなをくじく。1死後、2ボールからの3球目。直球を振り抜き、痛烈なライナーで右前に運んだ。マートンの二塁打で三塁へ。直後に新井貴が左前適時打を放ち、先制のホームを踏んだ。

 「思い切った打撃をできた。使ってもらって結果を出したい。打線もつながったので良かったですね」

 勝手の分からない2番で自然にプレーできたのは、先輩の気遣いがあったからだ。試合前。コンビを組む1番西岡から声を掛けられた。「俺が凡退してもヒットを打っても関係ない。2番じゃなく、自分の打撃をしろ」。2番でつなぎの意識が強すぎれば、持ち味である思い切りのいい打撃が消える恐れもある。西岡の助言は今成にとっても気が楽になるひと言だった。

 2回には四球を選び、得点に絡んだ。4、6回も四球で歩く。この日は5打席で4度出塁。水谷チーフ打撃コーチも「今成は前からいい打撃をしている」と高く評価し、今後の2番起用も否定しなかった。不動の2番だった大和が右手骨折で離脱した一大事。首位巨人との直接対決を前にして、打線のパターンが増えたのは和田阪神のプラス材料だ。【酒井俊作】