<フェニックスリーグ:四国IL選抜1-9日本ハム>◇19日◇生目第2

 日本ハム大谷翔平投手(19)がプロ初の中6日で先発し、6回2安打1失点10奪三振と好投した。シーズン中は1度もなかった登板間隔で、結果を残せたことに「中6日で投げられたことが収穫です」と充実感を漂わせた。

 6回を無安打投球だった12日広島戦(天福)から、ちょうど1週間。「今まででも、一番長い感じがした」と振り返った。1年目の今季は、二刀流挑戦の疲労を考慮し、あえて中6日での先発起用は避けられてきた。14日の試合後に特打を行った以外は、投手調整に専念。これまでは野手の練習メニューを並行してきた分、新鮮な感覚だった。

 大谷の結果は、すぐに千葉・鎌ケ谷で秋季練習を視察する栗山監督の耳にも届いた。「1週間に1度投げることで、他の(先発)ピッチャーがどうなるかとか、確認したいことがあった」。同間隔での登板が続けば、他の先発陣も含めて調整がしやすい。この日の最速は152キロ。そんな本格派右腕が先発ローテとして回れば、チームに好影響を与える可能性が高い。

 チームが描く青写真のための「中6日テスト」を、今回は「投手・大谷」として無難にクリアし「次につながると思います」。3回に同リーグでの初被安打から初失点も、4回以降は無安打に抑え「そこ(3回)から修正できたのが良かった」と手応えを口にした。7イニング予定の次回27日の中日戦は、今季最後の実戦登板となる。【木下大輔】