不惑の爆発目指せ!

 来季開幕を40歳で迎えるソフトバンク松中信彦内野手(39)に、王貞治球団会長(73)から30発指令が下った。30日、ヤフオクドームでの秋季練習最終日を視察した王会長は、松中を激励。約5分間の3冠王ツーショットを終えた王会長は「来年は決意を持ってやるだろう。30発打てる力はある」と復活を期待した。

 これに松中は声のトーンを上げた。「会長からは、もう1回爆発しろと言っていただいた。爆発します」。40歳以上で30本塁打は王貞治、門田博光、タフィ・ローズ、山崎武司の過去4人だけ。王会長は現役最終年だった80年に40歳で30本塁打をマーク。松中にも再現を求めた。

 今季の松中は交流戦優勝セレモニーを欠席した懲罰で、6月から2軍降格したまま本塁打なしで終了。0発は1年目以来、16年ぶりの屈辱だった。チームは来季に向け、オリックスとの契約が満了した李大浩の獲得を目指すなど、定位置争いは激しい。王会長は「外国人と重なる難しさはあるが、そこに勝っていかないと」と続けた。

 巻き返しを期するベテランは、恒例だったグアム自主トレを、今オフは国内に変更する。まずは明日11月1日からの宮崎秋季キャンプを足がかりに、レギュラー再奪取をうかがう。【大池和幸】