佑ちゃんが、2年ぶりに1軍スタートを切る。日本ハム首脳陣が、右肩痛で今季わずか1試合の登板に終わった斎藤佑樹投手(25)を、来年2月に沖縄・名護で行われる春季キャンプの1軍メンバーとして決定していることが10日、分かった。今年のキャンプを2軍で過ごした斎藤にとっては、2年ぶりの1軍スタートとなる。

 大きな期待の表れでもある。右肩痛に苦しみ、今季の実績がほぼ皆無に等しい斎藤だが、首脳陣はすでにキャンプの1軍スタートを決めている。今春のキャンプでは塁間の距離を投げるのがやっとという状態だったが、懸命なリハビリに耐え、シーズン中盤にはイースタン・リーグで実戦復帰。10月2日のオリックス戦で、1軍のマウンドに帰ってきた。来季は開幕ローテーション入りしてほしいという首脳陣の思いもあり、ローテ入りを目指すライバルがひしめく1軍キャンプで競わせる。

 沖縄・国頭での秋季キャンプ最終クールのこの日は、ケース打撃に登板し、打者・大谷とも初対戦(結果は一ゴロ)。栗山監督は「打者に向かっていくところに違和感がなくなってきた。前に進んでいる。このオフの過ごし方が重要」とリハビリ選手ではなく、すでに戦力として計算している。

 その今オフについて、斎藤は「投げ込みをしたい」と精力的に汗を流すことを覚悟だ。来年2月1日に1軍キャンプ地の名護に姿を見せる斎藤が、今から楽しみになってきた。