ネーチャー入来がウナギ捕獲目標を倍増した。DeNAの奄美大島秋季キャンプ第2クール初日の12日、入来祐作1軍用具担当(41)は「もう、つかみましたね。10匹捕りますよ!」と宣言。前日とらえた2匹で仕掛けのコツを習得。目標をこれまでの5匹から一気に上方修正した。

 試行錯誤を繰り返した。当初の捕獲方法は、地元ホームセンターで購入したプラスチック製の「ウナギ仕掛け筒」のみ。穴あけ工具のキリをモリ代わりにして、格闘したこともあった。餌に使うブリのアラのあまりの臭さに卒倒しそうにもなった。そんな経験を糧にした。「生きたテナガエビとハゼに針をつけて放しておくんですよ。釣り糸もかみ切られないように頑丈なヤツに替えました。これでいけますよ」。失敗続きで悩んだキャンプイン時の姿は、もうなかった。

 大漁を決めた後は、まとめて一気にさばき「かば焼きにして、まずは裏方のバイトたちに振る舞いますよ。選手にも出来たらいいですけどね」。この日の練習後は、気温17度の暗闇の中、ヘッドライト姿で、万全の仕掛けを13個設置。Tシャツ短パンでビショビショになっても「狩りの後の着替えは気持ちいいね」とすがすがしい。用具担当の仕事も、ウナギ捕りも全力投球。現役時代と変わらないこの姿が、ネーチャー入来だ。【佐竹実】