日本ハム稲葉篤紀内野手(41)が1日、ソフトバンク移籍を表明した鶴岡慎也捕手(32)に愛情たっぷりの絶縁状を送った。「敵同士になるので、もう口はきかないでおこうかと思います」とニヤリ。覇権を争うライバル球団へ行く昨日までの戦友へ、いきなり強烈なジョークをかました。「キャッチャーなのでね、いろんな駆け引きもありますから」。来季を見据えた、大ベテランならではの先制口撃をしかけた。

 一野球人としては、勇気ある決断にエールを送った。「九州に帰って恩返しという気持ちは、応援したい」と、偽らざる本音を明かした。自身もFA権を行使したことがあるだけに、鶴岡が結論を出すまでに悩み苦しんだ気持ちを理解できる。「すごく寂しいけどね。チームには当然いなくちゃいけない存在」。離ればなれを残念がったが、プロとして来季は正々堂々と向かい合うつもりだ。