楽天田中将大投手(25)が、早ければ日本時間17日にメジャー移籍について球団と会談する。同12日、日本野球機構(NPB)と大リーグ機構(MLB)で基本合意している新ポスティングシステムが同日に成立し、正式発表される見通しとなった。

 巨人渡辺恒雄球団会長(87)は12日、都内で取材に応じ、楽天田中が新ポスティング制度を利用してメジャー移籍することについて、否定的な見解を示した。渡辺会長は、今季24勝0敗という成績を残した力量を絶賛し「マーちゃんに(移籍金の)20億円は入らなくても、あれだけの選手だから。(年俸)10億以上の値打ちはあるよ。0敗は、ちょっと(過去に)いないんだ。10億やそこら、三木谷(楽天球団オーナー)は、マー君に払って。引き留めたらどうなんだい。オレならもちろん、そうするよ」と述べた。入札上限についての解釈は「高いじゃないか。安い(と解釈する)なら、出さないで置いておけばいい。そのくらいの腹は決めなきゃ。国際競争なんだから」とした。