来季からメジャー挑戦の希望を表明した楽天田中将大投手(25)と、新システムでの移籍を容認するか否かで注目される楽天立花陽三球団社長(42)は18日、ともにKスタ宮城に姿を現さなかった。田中は17日に同社長と面談。近日中にも結論が出るとみられたが、一夜明けて表だった動きはなかった。球団側は、容認へ向けた最終調整を行っているとみられる。
車のエンジン音が聞こえるたびに、Kスタ宮城の選手駐車場で待つカメラマンたちは身構えた。だが、入って来る車の主に、田中の姿は最後までなかった。前日17日、仙台市内の球団事務所で立花社長と約1時間の話し合いを行い、メジャー挑戦の希望を伝えた。面談後の会見を終えると、すぐに上京。AKB48のイベントにゲスト出演し、リラックスした時間を過ごした。
一方の立花社長も、この日は球団事務所に現れなかった。球団職員は「どこに行ったか分かりません」と繰り返した。同社長は17日、田中のメジャー移籍希望に対し「預からせてほしい」と応答。新ポスティングシステムへの不満から、すんなり容認とはならなかったが、最終的には、球団としてポスティング申請する可能性が高い。同社長は、三木谷オーナーを含む球団幹部で議論し、なるべく早く結論を出す考えを示している。この日、水面下で調整作業を行った可能性はある。
立花社長がいない球団事務所では、外国人選手との渉外も担当している安部井スカウト部長が対応した。球団の判断が注目されているが、同社長から何も説明を受けていないという。「容認という報道がありましたが、そんなに簡単に調整できることではありません。長引く可能性はある」と結論まで一定の時間がかかるとの認識を示した。
今日19日から1泊2日の日程で、同社長を含む、ほぼ全社員が仙台市内の温泉へ研修に出かける。最終決定には、もうしばらく時間がかかるかも知れない。裏返せば、それだけ慎重に議論を重ねているといえる。【古川真弥】




