日本ハムのドラフト7位岸里亮佑外野手(18=花巻東)のチャームポイントの長いまつげが珍グッズになる可能性が14日、浮上した。1・3センチの驚異的な長いまつげの持ち主で、球団側は「つけまつげ」の制作を検討。若い女性ファン拡大の目玉企画として注目している。無名のルーキーが、高校の先輩大谷に負けじと“まつげ王子”として脚光を浴びるかもしれない!?

 女子もうらやましがるチャームポイントが、ひそかに評価急上昇していた。岸里が照れながら打ち明けたのが、長く天然カールのキュートなまつげだ。「ファンの方にサインしているとき、よく下からのぞかれるんです。目は見えていますかって」。フサフサで、うつむくと目が隠れてしまうほど。すでに女性ファンの注目の的だが、球団側も着目した。

 新人合同自主トレの拠点を置く2軍関係者は早速、商品化へノリノリだった。「つけまつげは若い女性に人気。ニーズが高まればグッズ製作を検討したい」。グッズ化されれば、恐らく球界初。日本ハムは12球団でも女性ファンが多いことで知られており、売り上げアップの可能性も秘める。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷では10日からグッズ専用の自動販売機が設置されたばかり。「岸里君のつけまつげ」が現実化するための、追い風も吹いている。

 実績も十分にある。中学時代には特徴的なまつげから、クラスメートの推薦で女装コンテストのクラス代表に選出された経験を持つ。当時の友人に会えば、必ず話題のネタにされるほどインパクトがある。まつげの長さは日本人の平均6~7ミリとされる。岸里によればほぼ2倍、1・3センチあるという。「長いほうですか?」と自覚はないが、周囲の注目の的だった。

 プロでは実力とともにキャラクターも重要。岸里自身もまつげを売りにした夢を抱く。歌手きゃりーぱみゅぱみゅ(20)の「つけまつける」を登場曲にリストアップ。つけまつげをモチーフにした曲で、顔とプレーを印象づける作戦だ。「まずは技術を磨いてからですね」。ドラフト直後から背負ってきた「大谷の後輩」の看板。新たに球界の“まつげ王子”として独り立ちする。【田中彩友美】