楽天片山博視投手(26)が先発ローテ争いに殴り込みだ。9年目を迎えた長身左腕は27日、コボスタ宮城で自主トレを行った。ブルペンでも投げたが、先輩の教えがあった。1月後半、西武からロッテに移籍した涌井と千葉で一緒に汗を流した。「とても勉強になりました。フォームのことでいろいろ悩んでいたけど、もっとシンプルに考えていいと言われました。足を上げて、着地したら、股を割って投げる」と、吹っ切れた様子で明かした。

 主に中継ぎとして4年連続30試合以上に投げているが、大事な場面での失投もあり、首脳陣の期待には応えきっていない。何かを変えようと涌井に弟子入りした。縁は高校時代にさかのぼる。報徳学園2年の夏に、甲子園で涌井のいる横浜と対戦。その時の出会いがきっかけで、プロ入り後も付き合いが続く。今季の目標を聞かれると「先発をやりたいです。涌井さんと投げ合いたいですから」と言い切った。お世話になった先輩に、成長した姿を見せたい。【古川真弥】