雨ニモマケズ、逆風ニモマケズ-。ソフトバンク松中信彦内野手(40)が27日、自主トレ先のグアムから帰国した。現地で何度もスコールに遭遇。水を吸い、重量を増したボールでもフリー打撃を敢行し「打てる状態にはなった」。例年より早め仕上げで直前に迫った春季キャンプへの準備を整えた。

 その時の心境は詩人宮沢賢治のようだった?

 フリー打撃はキャンプ中だった韓国サムスンの施設を借りた。昼休みを利用してのランチ特打を計6回行った。「スコールが多かったので自然と球が重くなった。わざと重い球を打ってたわけじゃない」というが、体の引き締めに天も味方したようだ。

 「(例年より)仕上がりは早い。そうしないと競争なので。スタートから動ける状態にして首脳陣にアピールしないと。僕はそういう立場ですから」

 李大浩の加入で一塁手より指名打者でのレギュラーを狙う18年目の元3冠王。背水の覚悟を再び言い聞かせた。

 個人契約を結ぶ猪俣龍巳トレーナーは「マスコットバットを使わず、普通のバットで振っていた。この時期では珍しい」と証言。より実戦に近い感覚でバットを振った。スパイクを履いている時間も、昨年までより長かったという。

 「キャンプのフリー打撃は徐々に上げていく。まだ寒いし、けがをしたらいけないので。その代わりに走るところを見せたい」。昨年10月末からケビン山崎トレーナー(57)の指導により肉体改造。体を絞ってきた。昨年の交流戦優勝セレモニー・ボイコット騒動から続く逆風を、結果でピタリと止めてみせる。【大池和幸】