ソフトバンク松田宣浩内野手(30)が28日、宮崎春季キャンプに極太バットを持ち込むことを検討していることを明かした。「自主トレで初めて使ってみていい感じだったので、キャンプにも持っていこうかなと考えています」。秘密兵器は長さ85センチ、直径6・6センチ。先端から同じ太さで、円柱にグリップエンドがついたような形をしており、もちろん実際に試合に使うことはできない。

 極太バットには今月中旬、母校での自主トレ中に出会った。恩師でもある亜大・生田勉監督(47)が考案し、竹バットで制作した最新のオリジナルトレーニングバットだ。生田監督は「松田が実際に振ってみて、気に入ったみたいで1本持って帰りましたよ」と話す。

 このバットは素振り用として使用する。ヘッドが下がると重くて振り抜けないため、正しく手首を返すフォームが身につく。昨秋の神宮大会を制し、今春のセンバツに出場する沖縄尚学も東浜、嶺井(DeNA)のつながりで今月から導入。フリー打撃でケージに入る前に極太バットを数回振ると自然とヘッドが下がらくなってきているという。

 この日は西戸崎合宿所でブルペンの打席に入り、ドラフト2位森唯斗(22=三菱自動車倉敷オーシャンズ)同3位岡本健(21=新日鉄住金かずさマジック)両右腕の球筋をチェックした。今日29日にヤフオクドームで自主トレを打ち上げ、キャンプへ突入する。【石橋隆雄】