オリックスは29日、昨季までブルワーズに在籍したユニエスキー・ベタンコート内野手(31)を獲得したと発表した。推定年俸1億円の1年契約。ベタンコートはキューバ生まれで、05年にマリナーズでメジャーデビュー。ロイヤルズでもプレーし、メジャー通算1156試合で80本塁打、457打点、2割6分1厘を残した右の強打者。昨年はブルワーズで137試合に出場し13本塁打、46打点を残しており、中軸候補を探していたオリックスの要望に合致した。

 瀬戸山球団本部長は「うちは攻撃力全体を高める必要があるし、それを担ってくれる選手。アベレージを残すことも可能だろうし、中軸を打てる。日本ではそれなりにホームランを打てると思う」と期待を寄せた。4番筆頭候補のペーニャを軸に、糸井らと中軸を組むことになりそうだ。

 本来は遊撃手だが、三塁手を希望。基本は一塁手起用になる見込みだが、状況次第で一塁ペーニャ、二塁ヘルマン、三塁ベタンコート、指名打者は谷かT-岡田という超攻撃的布陣も組める。キューバから亡命してメジャーに挑戦、今日30日に米国の市民権を獲得するという。2月中旬に来日し、合流する。【堀まどか】

 ◆ユニエスキー・ベタンコート・ペレス

 1982年1月31日、キューバ共和国生まれ。03年12月に米国に亡命し、入国後にFA宣言して05年1月にマリナーズと契約。同年メジャーデビューし、60試合で2割5分6厘、1本塁打、15打点。09年にロイヤルズ、11年にブルワーズに移籍し、その後再びロイヤルズ、ブルワーズでプレー。178センチ、93キロ。右投げ右打ち。