狙うは120本塁打!?
ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が30日、春季キャンプ地の沖縄にチーム便で入った。那覇空港ではファンと報道陣が殺到する大パニック。昨季、プロ野球新記録の60本塁打を放った上に、オフの逮捕騒動でさらに注目度が上がった。到着後はさっそく打撃練習やキャッチボールで汗を流し、「61本打てるよう頑張るよ」と具体的な目標を初めて公言。「120本打てばまた認めてくれるんじゃないかな」とリップサービスするなど自身の記録更新を力強く宣言した。
沖縄に到着すると、陽気で自信満々な、いつものバレンティンに戻っていた。米国で妻への監禁・暴行容疑で逮捕された一連の騒動後、野球の個人目標は口にしなかった。だが、故郷のオランダ領キュラソー島のような温暖な気候が、気持ちを開放させたのか。「シーズンの終わりには61本打てるように頑張りたい。ガンバリマス!」と、昨季自身が樹立した日本記録の60本塁打を上回る数字を設定した。
そこに“敏腕記者”がたたみかけた。報道陣に紛れたミレッジが「あれだけやって、今年はその上をどうやっていくの?」と質問。同僚の鋭い突っ込みに声を上げて苦笑いした後、ほおを緩めながら言った。
バレンティン
120本打てば、また認めてくれるんじゃないかな。
もちろん、リップサービスだ。とはいえ、結果を出そうという意気込みが伝わってきた。宿舎到着後、すぐに球場へと向かった。米国でほとんど練習できず、体を動かし始めたのは約1週間前だという。「遅れを取り戻したかったんだ」と、Tシャツに短パン姿でマシン相手に57スイング、近藤通訳を打撃投手に38スイングと、計12分間打ち込んだ。「感じは悪くない。開幕までには100%のスイングをできるよう調整したい」と納得の表情で話した。
新たに挑戦する可能性のある一塁ミットを手に、キャッチボールも行った。来日1年目は5メートルで暴投していたが、この日は約30メートルまで距離を延ばした。一塁コンバートには「オガワサン、チョイス(監督が選ぶことだから)」と片言の日本語で苦笑いしつつ、「気心知れたチームメートと気持ちのいい練習ができた」と笑顔を見せた。
29日の謝罪会見での宣言通り、“キャンプ地到着即練習”を敢行した。小川監督は「そういう気持ち(やる気)を持続できる環境作りをしていかないとね」と喜んだ。名誉挽回へ、バレンティンは本気だ。【浜本卓也】



