日本ハムの新外国人ルイス・メンドーサ投手(30=ロイヤルズ)が30日、個性派キャラ全開で来日した。メキシコから米国経由の航空機で成田空港に到着すると、ハイテンションで2日前に自慢の長髪を15センチもカットしたことを告白。さらに、シーズン中は髪を伸ばし続けることを宣言し、金髪モヒカンの奇抜な髪形つながりの若き主砲、中田翔内野手(24)に共闘を呼びかけた。

 陽気なメキシカンは来日早々、興奮していた。メンドーサは長旅の疲れを問われても「ノー、ノー」と、甲高い声で即座に否定。「席も広かったし、旅をエンジョイしてきたよ」と、笑顔で振り返った。前評判通りの明るいキャラクターの一方で、自慢のロン毛はやや短くなっていた。「2日前に切ってきたんだ」。肩まで届くほどの長さから約15センチもカット。その理由を早口でまくし立てた。

 メンドーサ

 今シーズン中は、もう髪を切らないよ。そのために、切ってきたんだ。

 メジャーでも珍しいロン毛スタイルを、日本でも継続する。00年に16歳でレッドソックスとマイナー契約したときは「怒られるから、できなかったんだ」。多感な年ごろのプロ入り当初は、結果を出すまで憧れを封印し、発奮材料の1つとしていた。07年にレンジャーズでメジャー初昇格を果たすと同時に夢の長髪を解禁。今まで貫き通している。

 ヘアスタイルにこだわりを持つだけに、新たなチームメートにも気になる存在がいた。今オフは金髪モヒカンスタイルで通した主砲の中田だ。「名前は知ってるよ。球団が映像を送ってくれたのでプレーは見た」。試合中の映像のため、帽子やヘルメットをかぶった姿しか確認していないという。そこで、水原通訳から今の中田の奇抜な髪形を英語で「クレージーヘア」と説明されると「OK、OK」と笑顔で理解を示し、メッセージを送った。

 メンドーサ

 彼と早く会って、話したいね。お互いに変わった髪形なので、仲良くなれれば。一緒に、頑張りたいね。

 4番との共闘を宣言すると、満足そうに笑みを浮かべてうなずいた。

 体調も万全だ。今オフは母国のウインターリーグに参加せず、休養を優先した。「ベリーグッドだよ。キャッチボールはやってきた。1週間後にはブルペンに入りたいね」と、今後の青写真を描く。今日31日にチームとともに沖縄・名護入りする予定で「キャンプが待ち遠しいよ」。先発ローテーションの一角として期待されるメジャー通算16勝右腕は、最後までハイテンションだった。【木下大輔】