ソフトバンク若手投手がキャンプ初日から悲鳴を上げた。B組(2軍)のブルペン投球で4投手が次々と足をつらせた。山内孝徳ファーム投手チーフコーチ(57)も1日からヒゲをぴくつかせた。

 まずは1軍実績のある武田だった。40球を投げた時点で右足に異変を感じ61球で切り上げた。昨年終盤に右肩を痛めた右腕が初日に離脱か?

 と一時騒然となった。「右足がつったのでやめました。最初ふくらはぎがつって、次に太ももの裏にきた」と笑顔で軽傷を説明。すると後ろから2年目左腕の笠原、育成左腕の坂田、3年目右腕吉本が「僕もつりました」と軸となる足をつらせてブルペンから帰ってきた。

 山内コーチは就任した昨秋キャンプから毎日100球の投げ込みを課し、秋は離脱者はいなかった。「足がつったまま投げたらフォームが崩れる」と困り顔だ。原因は23人がB組で調整しているためだった。

 ブルペンは7カ所。効率的にメニューを消化するため、足を痛めた4人は投球の直前に走り込みメニューをこなしていた。最高気温21度の中で走り、水分不足での投球動作が影響した模様。山内コーチは「順番に投げるしかない。話し合うのが一番」と早急に練習メニューの改善に着手する。【石橋隆雄】