日本ハム中田翔内野手(24)が、場外弾でパワーアップを証明した。18日、韓国・サムスンとの練習試合(名護)の5回に左翼後方にある約5メートルの防球ネットを軽々と越える特大ソロを放った。この日は1月下旬に米ハワイで行った自主トレで師事したトレーナーのケビン山崎氏(57)が訪問。恩師が見守る前で二塁打2本を含む3打数3安打2打点の大暴れ。肉体改造の成果を発揮した。

 ピンポン球のように、白球は軽々と運ばれた。中田が圧巻の特大本塁打を放った。「(球場が)狭いからやろ」。両翼97メートルの名護市営球場だが、弾道は左翼ポールのはるか上空。防球ネットを越えて場外に着弾。ワンバウンドで左翼後方にあるブルペンの壁にぶつかった。「いいポイントで打てた。しっかり配球も読めた。スライダー。飛距離は何も考えていないけれど、飛んでくれたので気持ち良かった」。韓国プロ野球で3連覇中の名門に、日本の4番の実力を見せた。

 恩師の予言も越えた。午前の練習中にケビン氏と再会。三塁ベンチ前で談笑していると、中田はおもむろに上のユニホームを上げて、自身のおなかを自慢げに見せた。キャンプイン後もウエートトレーニングや食事制限などで体重100キロをキープ。同氏も「意識高いね。いつもなら(体重が)落ちるんだけど。今日は3打数1安打1左越えだな」と、爆発を予想していた。結果は2本の二塁打を含む3打数2安打1左越え。期待を上回る数字で肉体改造の成果を示した。

 「打つ、打たないは別にして体が前にいっていたので、右足に体重を乗せることを意識していたね」と、淡々と振り返る若き主砲。栗山監督も「普通。(飛距離も)全然、普通。まだダメ」と、さらなる高みも求める。中田も気持ちは同じだ。三塁挑戦と並行して初の本塁打キングへパワーアップも図るプロ7年目の春、順調に調整を進めている。【木下大輔】