オリックスが誇る「超人」にアクシデントが発生した。18日、ウオームアップを始めるナインから離れ、糸井嘉男外野手(32)が森脇監督と話し込んだ。完全別メニューで、ウエートルームにこもり、屋外ではランニングだけ。「何も言うな、と言われているので」と口を閉ざしたが、関係者の話を総合すると、右脇腹を痛めた模様だ。

 糸井は昨年、右膝の靱帯(じんたい)を損傷しながら、試合に出続けた。今回はまだキャンプ中で無理をする必要はない。軽症のようだが、脇腹は治りにくい箇所だけにチームの不安要素になる可能性がある。森脇監督は「1月も追い込んで、さらにハイペースでやってきた。疲労もたまっていたし、ペースダウンするために外した。特別、話題にすることじゃない」と故障を別メニュー調整の理由に挙げなかった。

 今日19日も全体練習に参加しない方向。キャンプ初日からランチ特打を行うなど存在感を示してきただけに、糸井の離脱はグラウンドに影を落とした。