ロッテ成瀬善久投手(28)が5年連続5度目の開幕マウンドを託された。石垣島キャンプ最終日の19日、伊東勤監督(51)が「敬意を表す意味でも、今年頑張ってもらわないと、という意味でも適任。唐川や涌井の名前も挙がったけど、やっぱり成瀬だった」と3月28日のソフトバンク戦(ヤフオク)の先発について言及した。

 既に4日に伝えられていた。ブルペンでの投球後に伊東監督から「頭でいけ」と言われ、「はい」と即答。ロッテでの5年連続は90年の村田兆治以来だ。「うれしい半面、プレッシャーもあった。この早い時期に言ってくれたのは、僕に奮起して欲しい思いがあるからだと思う。じっくり取り組めるし、しっかり合わせたい」と感謝した。

 昨季は左肩痛に苦しみ6勝4敗と不本意で、オフには横浜高の後輩、涌井が西武からFA移籍した。指名された理由の1つには相性の良さがある。6勝のうち3勝(1敗)がソフトバンク。李大浩ら大型補強をしているが「すごく楽しみです。やるからには6年、7年、8年と続けていきたい」と、今後も開幕投手の座を譲る気はない。今季の対外試合初登板は27日の楽天戦(宮崎・清武)。開幕に向けての逆算が始まる。【竹内智信】