これぞ4番打!

 ソフトバンク李大浩内野手(31)が20日の紅白戦で、初マルチ安打、初打点となる2安打3打点の活躍。視察に訪れた西武渡辺久信シニアディレクター(SD=48)に「普通にやれば100打点は稼ぐ」と言わしめた。韓国の大砲は「国民の妹」と言われるフィギュアスケート女子の金妍児からも元気をもらい、ペースを上げてきた。

 李大浩の柔らかいバットコントロールがついに披露された。3回の第2打席。無死二、三塁から寺原の外角球をきれいに流し打ち。ライナーが右翼線の内側で弾む2点適時打となった。「満足できるバッティングだった」。1回には1死一、二塁でウルフから左前適時打を放っていた。

 バックネット裏の西武渡辺SDも、やっぱりかといった表情だった。昨年まで監督として対戦しており、実力は百も承知だ。「ランナーがいるときは、外角の甘い球は絶対ダメ」。変わらぬ打撃技術の高さを再認識し、タカ打線の“デホ効果”を強く警戒した。

 「李大浩が入ったのは大きい。普通にやれば100打点は稼ぐから。4番が固定されれば周りの打者も機能するからね。鶴岡が8番あたりに入れば、打線に切れ目がないよ」。渡辺SDはここまで全球団のキャンプを視察してきた。その上で「強いのは強いね。ナンバーワンじゃないの」と選手層の厚さを認めた。

 韓国出身の大砲は、ソチ五輪フィギュアスケート女子SPで金妍児が首位に立ったニュースを「もちろん見た」と喜び、親指を立ててウインク。「国の英雄。しっかりしたメンタルを持っている。応援してます」。以前に母国で対談し、写真を撮ったこともある。

 “国民の妹”から元気をもらい、走塁でもハッスル。3回の適時打後、次の柳田の右前打で果敢に三塁を陥れた。「足は遅いけど積極的にいかないとね」。ここまで紅白戦は欠場や多くても2打席と独自調整を貫く。王会長は「普通は多く打席に立ちたいはず。自信があるんだろうね」と頼もしげだった。【大池和幸】