日本ハムのドラフト3位岡大海内野手(22=明大)が猛アピールをかけ、1軍昇格の当確ランプを点灯させた。20日の練習試合、ロッテ戦(名護)に「8番右翼」でスタメン出場。2軍から招集され、今キャンプ2度目の対外試合で初安打を含む4打数2安打、プロ初のマルチ(複数)安打を放った。今日21日の1、2軍入れ替えで正式に1軍合流が確実。開幕1軍の可能性もふくらむ期待の新戦力が誕生した。
内なる闘志を燃やした。岡が本能をむき出しにした。8回1死。この日、最後の打席で執念を見せた。詰まりながら中前へ落とした。2安打の固め打ち。2軍からの成り上がりに当確ランプがともった。「まだ1本。これから積み重ねていかないと」。2回の対外試合「プロ初安打」の直後のけん制死のミスも、帳消しにした。秘めた野性味をむき出しに、チャンスをつかんだ。
雪辱した。18日の初の対外試合、韓国・サムスン戦では4打数無安打と沈黙。試合後、気の許せる入団同期には「全然打てなかった」と漏らしたという。その悔しさをバットに込めた。視察に訪れたソフトバンク橋本スコアラーは「もっと筋力がつけば本塁打もあるかも」と警戒。他球団の“007”をうならせるほど輝きを放った。
地道な積み重ねで花開いた。今キャンプ中は2軍野手でただ1人、毎日夜間練習を続けてきた。初キャンプで心身ともに疲労は極限状態。そこからさらに追い込んだ。静まった室内練習場には打撃マシンと自分だけ。「足と肩は見せられた。打撃もこれから上げていかないと」。人知れずコツコツと努力し、実らせた。
今日21日の1、2軍キャンプメンバー入れ替えで吉報が届きそうだ。栗山監督は「ご想像にお任せします」とぼかしたが、1軍昇格は確実となった。走攻守で将来性抜群の新戦力。岡は「開幕1軍は取りにいくもの。しっかり争いに勝っていきたい」と生き残りを懸けて気合十分。まだ野望には続きがあるが、着実に前進した。【田中彩友美】



