開幕スタメンのアピール弾だ。ロッテのドラフト2位・吉田裕太捕手(22=立正大)が27日、宮崎・清武で行われた楽天との練習試合で、22日の日本ハムとのオープン戦に続き対外試合2発目の本塁打を放った。ここまで実戦7試合で11打数4安打2ホーマーとバットで奮闘している。

 8回無死一、二塁。カウント2-2から菊池の直球を左中間へ運んだ。「1本目より今日の方が振り切れました」と納得した表情を見せた。今の課題が真っすぐに振り遅れないこと。プロの速球にタイミングを合わせるためスイングの始動を早めにしている。

 チーム内外に刺激は多い。内ではもちろんベテラン里崎、金沢のほか若い江村、田村との正捕手争いだ。「技術ではまだ下なのでとにかく全力でプレーしたい」。外には同じ大卒新人がいる。DeNA3位の嶺井(亜大)と阪神4位の梅野(福岡大)だ。「(2人は大学)代表に入って僕は入っていないので気になります」と、ライバル意識を持っている。伊東監督の期待も大きい。「実戦向きだな。表情にも余裕が出てきている。(正捕手は)決まっていないので、引き続き競争していってほしい」。まずは打撃で大きなインパクトを与えた。【矢後洋一】