打撃不振の日本ハム中田翔内野手(24)が、超強気発言で豪快に不安を一掃した。14日、札幌市内4カ所で「逆襲の開幕トークバトル」と銘打ったイベントが開催。札幌ドーム会場では、若き主砲がオープン戦で打率1割3厘の現状に「シャミ(三味線)を弾いています」と、開幕までは敵をあざむいていると明かした。本塁打キング宣言も飛び出すなど中田節連発で、ファンを盛り上げた。

 不敵な笑みを浮かべ、静かに語り出した。中田が約600人のファンの前で、オープン戦で不調の打撃について理由を説明した。

 中田

 今、僕はシャミを弾いています。あえて、調子を落としています。開幕を見てくれていたら、分かると思いますよ。

 ニヤリとして、マイクを置いた。目の前のファンだけでなく、道内民放局が全道へ向けて生中継する中での大胆発言。会場にはファンの大きな拍手と歓声が響くと、超強気な中田節は止まらない。初の本塁打キングへの意気込みを問われると、堂々とタイトル奪取を宣言した。

 中田

 (本数は)最低でも去年以上。やるからには一番を目指すので…ここでホームラン王を取ることを宣言します。

 豪快な語り口で、ファンが抱えていたであろう自身の不安を一掃した。オープン戦での打率は29打数3安打(2本塁打)で1割3厘。現在は8打席連続無安打だが、調整段階を強調。開幕からのロケットスタートにも自信をのぞかせた。

 中田

 今は、あまり調子が良くないですけど、開幕してからね、本当にシャミだったと証明したい。去年はファンのみなさんに悲しい思いをさせた。その借りを2014年に返したいし、他チームも見返したい。

 予定時間を約30分もオーバーするほど熱気に満ちた若き主砲の“逆襲宣言”。2週間後に幕を開けるシーズンを見据え、中田は手の内を隠しながら爆発の時を待つ。【木下大輔】