<ソフトバンク4-1オリックス>◇13日◇ヤフオクドーム
ソフトバンクのブライアン・ウルフ投手(33)が三度目の正直で移籍初勝利を挙げた。8回4安打で、1失点は失策がらみで自責ゼロ。首位浮上の立役者はお立ち台ではにかんだ。
「最高の気分。この1勝は特別なもの。早く勝ちたい気持ちがあったが、チームの調子がいいので自分のピッチングをすれば勝ちがつくと思っていた」
日本ハム時代のオリックス戦先発は5勝3敗で防御率2・47。ペーニャやヘルマンが入り「まったく去年とは違う打線。意識しなかった」と言いながら、相性の良さは生きていた。
名前をもじりグラブには漢字で「狼」と刺しゅう。右打者の懐を牙をむくようなツーシームでえぐった。「いいテンポで投げることだけを心がけた。バックがよく守ってくれた」。昨年も同僚の鶴岡とコンビ。打者の手元で動くくせ球で24アウトのうち犠打、併殺打を含み17アウトをゴロで奪った。
来日5年目。生活にもすっかり慣れたようだ。加藤投手コーチは「登板の時期や調整とか休みとか、説明をすぐ理解してくれる」と、日本野球に適応しているメリットは大きい。防御率1・71の安定感に「まだ1勝。もっと積み重ねていきたい」。節目の勝利をつかんだ右腕は、次なる“獲物”を求める顔だった。【大池和幸】



