自然体でバレ斬り!
広島ドラフト1位の大瀬良大地投手(22)が21日、神宮球場練習場で指名練習に参加した。次回は中7日で24日ヤクルト戦(神宮)に先発予定。デビュー戦の2日同カードで2ランを浴びた大砲バレンティンに対し「自分らしく投げたい」と意気込んだ。
苦い記憶だ。簡単に忘れられるはずがない。大瀬良は神宮室内練習場からバスに乗り込む直前、苦笑いでデビュー戦を振り返った。「外に投げようと思ったけど、ボール1個、2個分甘く入ってしまった。シュート回転して…」。4月2日ヤクルト戦。2点リードの6回2死一塁、4番バレンティンに3球連続で直球勝負した結果、右中間に同点2ランを浴びた。あれから22日後の24日、敵地でリベンジの機会を与えられる。
「そんなに強くは意識していないですよ。バレンティンもそうですけど、しっかり全体を通して粘り強く投げられるようにしたい」
柔和な笑顔でサラリとかわした。ただ、この男はマウンドに上がれば人が変わる。物腰柔らかな22歳が闘争心むき出しになる。「石原さんのミットを目がけて投げるだけです。まだ僕は次で4試合目。あれやこれやと考えるだけのデータもないし、自分らしく投げたい」。自分らしく-。つまり直球で押していく投球だ。バレンティンはすでに19試合で11発を放ち、本塁打量産態勢に入りつつある。冷静に、それでいて豪快に真っ向勝負を仕掛ける。
舞台は大学野球の聖地、神宮球場。九州共立大3年春、全日本選手権の準決勝で早大相手に9回3失点で敗れて以来のマウンドとなる。その直前には創価大のエース小川(現ヤクルト)と投げ合い、見事に完封勝利を収めた場所でもある。「3年の時以来ですか…」。ふと懐かしそうな表情を浮かべ、約2年ぶりの神宮登板を待ちわびた。
前回16日阪神戦は7回1失点(自責点0)でプロ初勝利。デビュー戦から7回2失点、7回3失点、7回1失点ときっちり試合を作ってきた。「もうそろそろ、ゼロに抑えたいですよね」と話していた大瀬良。有言実行を狙う。【佐井陽介】



