野球日本代表の侍ジャパンの14年初戦が「ハム鷹連合」になることが28日、分かった。11月の日米野球の直前にヤフオクドームで、日本ハムとソフトバンクの連合チームと強化試合を開催。その後大阪、東京、札幌、沖縄と全国を転戦しながらMLB選抜と6試合を戦う予定だ。調整試合を設ける真剣モードで侍ジャパンの強化を図る。

 計画では第2期小久保ジャパンのメンバーは11月8日に福岡に集結。日本代表として2週間に及ぶ活動をスタートさせる。今年の初戦は日本ハムとソフトバンクの連合チーム。10日にヤフオクドームで強化試合を行う方向で調整している。連係や戦術を念入りに確認した上で、MLB選抜との6試合に万全でぶつかる。

 日本シリーズが終了した時期だけに選考にコンディションを考慮すべき面はある。初陣の昨秋、台湾3連戦は主にU-26(26歳以下)の編成だったが、今回は小久保裕紀監督(42)は「26歳以下の枠は取っ払って、本来のトップ選手を招集しようと思います」と話し、初のフル代表招集となる。

 ある意味、今回のメンバーは17年WBCに向けたベースとなる。ベテランだけでなく3年後を見据えた若い力も顔を並べ、強化、融合を図る。その初陣相手「ハム鷹連合」は栗山監督、秋山監督の後押しで編成される。真剣勝負を求める侍ジャパンのニーズに応え、日程調整がつけば李大浩、陽岱鋼の“韓台コンビ”も名乗りを上げる可能性もある。

 福岡での強化試合を踏んだチームは列島を縦断しながらMLB選抜と6番勝負を行う。京セラドーム大阪で1試合、東京ドームで3試合、札幌ドーム1試合、沖縄セルラー那覇1試合と各地で観戦機会を提供していくのも魅力的な活動だ。世界一奪回のプランは水面下で着々と練られている。