<オリックス8-5DeNA>◇11日◇京セラドーム大阪
DeNAグリエルに花だけ持たせて実を取った。オリックスが投打のかみあった5連勝でついに交流戦の1位に立った。2戦援護に恵まれなかった西勇輝投手(23)が復活の9勝目。ペーニャに12試合ぶりの16号が出れば、8回には代打の代打駿太が満塁アーチのお祭り野球で、来日初アーチのグリエル・フィーバーをかき消した。
オリックス西が6回1失点に抑える粘りの投球で、3試合ぶりの白星をつかんだ。DeNA井納と両リーグ・ハーラートップの投げ合いを制し、価値ある9勝目だ。
6回だ。注目のグリエルに適時打を浴びてなおも1死満塁の大ピンチ。バルディリスを三ゴロ併殺に仕留めて切り抜けた。序盤に4点の援護をもらい「初回から飛ばしました」と野手に感謝した。
開幕から8連勝の快進撃後に2連敗。負けた2試合は計3失点。打線の援護が足らず、0-1、1-2といずれも1点差の接戦で敗れている。それでも「ここ2試合ふがいない投球が続いていたので、なんとしても勝つつもりで投げました」とまず反省を口にした。
不運な敗戦が2度続き、イヤな流れを断ち切りたい気持ちはあった。前日10日のキャッチボール。投げながらお互いの距離を広げる作業は、西が後に下がるのが通常。しかしこのときは、相手に下がってもらったという。ちょっとした気分転換だが、流れを変えようと懸命だった。
森脇監督も采配で援護した。1点差に迫られた8回無死一、二塁で、T-岡田に5年ぶりのバントを指示。1死満塁とし、「代打の代打」駿太の満塁本塁打が生まれた。指揮官は「厚みの増したDeNA打線に、西は大胆かつ繊細に投げていた。本当に成長したね」と連敗脱出の9勝目に目尻を下げた。チームも今季4度目の5連勝で貯金は17。交流戦でも巨人と並ぶ首位に押し上げた西は「流れを止めないで(エース)金子さんに渡せる」と会心の笑顔だ。



