<ロッテ8-3阪神>◇11日◇QVCマリン
阪神マウロ・ゴメス内野手(29)が痛恨の失策で流れを手放した。2回2死二塁。根元が放ったゴロは一塁の正面へ。攻守交代か。誰もがそう思った瞬間、グラブをはじいてトンネル…。白球が右前に転がる間に先制点を献上してしまった。先発藤浪の足を引っ張ってしまい「捕りたかったけど、自分のミスです」と猛省した。
踏んだり蹴ったりだ。千葉の雨にぬれ、バットも湿った。4回無死二塁では藤岡のカーブにタイミングを外され、二飛に倒れた。6回には2死三塁で足元へのカーブに空振り三振。「スピードに変化をつけてきていた」と脱帽した。
だが、転んだままで終わらないのが真骨頂だ。8点リードを許し、打線もゼロ行進の8回1死満塁で、益田が2球続けて投げてきたスライダーを見逃さない。ライナーで中前に2点適時打を放った。
「野球だから、うまくいかないときもある。自分のベストを尽くして明日は勝ちにいきたい」。8日ソフトバンク戦の7回以来、実に18イニングぶりの得点をたたき出した。打線がトンネルを抜ける先導役になった。
この日の中間発表で、球宴ファン投票の一塁手部門トップに躍り出た。広島キラを抜いて選出圏内に。来日1年目の奮闘を認められた。失敗を糧にする、助っ人のしぶとさが光った。【酒井俊作】



