<ロッテ7-8阪神>◇12日◇QVCマリン

 阪神和田豊監督(51)に笑顔はなかった。一番おもしろいと言われる8-7のルーズベルト・ゲームも、やる方は大変だ。負ければ4月11日から守り、最大9あった貯金が底尽きる危機だった。初回3失点の劣勢から2度の逆転。今成を2度目のスタメン右翼起用。三塁新井と中堅緒方に「よーいドンの時点で、点を取りに行く打線を組んだから。打つだけじゃなく、つなぎとか走塁含めて、今日はよく追い越したね」と攻撃陣をたたえた。

 疲れた表情は「投」が原因だった。先発岩崎は毎回被安打。2点リードの6回から必勝リレーに入ったが、7回に登場した3番手安藤がつかまった。先頭から3連打であっという間に同点とされると、クルーズに勝ち越し2ランも打たれて4失点。最近5試合で3度目の失点となった右腕は、「勝って良かった」の問いに「そうやね」とつぶやくのがやっと。指揮官も「ちょっと後ろがしんどいね」と首をひねった。

 ただ、苦しみながらも、途中出場選手も奮闘。連敗を2で止め、和田監督は「何とかという気持ちが最後まで出ていた」と勝利へ見せた執念を喜んでいた。