<日本ハム2-7楽天>◇27日◇札幌ドーム
粘り腰の勝利だ。楽天辛島航投手(23)が6回6安打2失点で5勝目を挙げた。1-0の1回、日本ハム中田に一時逆転を許す2ランを打たれたが、2回からは走者を出しても追加点を与えなかった。前回13日の登板後に左肘の痛みで出場選手登録を抹消された。復帰登板で結果を出し、チームに開幕3連勝以来となる3連勝をもたらした。
6回を投げ終えた辛島は、ベンチで首脳陣からねぎらわれた。「お疲れ」とばかり、ポンとたたかれたが、心からは笑えなかった。6回2失点。先発の仕事は果たしても、99球を要した。「球数が多いですね。思うようにストライクが取れなくて。調子自体はそんなに良くなかったんですが、先発として、もう少し長いイニングを投げないといけません」と苦笑いだった。
一番の反省点は、1回だ。表に1点をもらった。味方の得点直後は、気を付けないといけない。もちろん、分かっていた。だが、2死まで取った後に日本ハム大引に四球を与えた。続く中田に対し、カウント1-0から投げた直球が高く入った。右中間へ、一時逆転の2ランを打たれた。「点を取ってもらった後に、しっかり投げないと」と深く反省した。2回からはチェンジアップでなんとかカウントを整えた。走者を出しても、粘り腰で追加点は許さない。打線の再逆転で白星をつかんだ。
交流戦を終え、再開したリーグ戦初戦。チームだけでなく、辛島自身にとっても大事なマウンドだった。13日のヤクルト戦で4勝目を挙げたが、左肘の痛みが強まった。いったん先発ローテを外れ、出場選手登録を抹消されることになった。開幕前に立てた「1年間、ローテを守る」という目標が破れた。しかし、気持ちだけは切らさなかった。「1回、先発を飛ばすだけ。長期離脱する方がダメ。こらえました」。4日間は投げることもできなかった。軽いランニングしか許されなかったが、患部の回復に努め、この日に備えた。
チームは開幕以来の3連勝。自身も、今季初の連勝だ。敵地でのヒーローインタビューで「負け数(7敗)の方が多い。ひとまず、5割に向けてやっていきたいです」と力強く宣言した。最下位からの逆襲へ、欠かせない左腕が戻ってきた。【古川真弥】



