<阪神2-2中日>◇27日◇甲子園

 阪神の新代打の神様・関本賢太郎内野手(35)が負けを阻止した。1点を追う延長10回1死二塁。振り抜いた打球は右前の芝生まで転がった。「あんないいところに飛んでいくとはついていたね。気持ちで打ったとしか言いようがない」。

 中日福谷はグイグイ直球で勝負を挑んできた。初球から150キロ、148キロ、144キロ。「球が速いから前に飛ばなかった」。迎えたカウント2-2からの6球目。148キロ外角直球に押し込まれながら、5月6日中日戦以来の適時打にした。

 試合前練習では、打撃練習の最初に行うティー打撃にこだわる。その1つが、バットを振る際にネットに向かって1歩歩いて打ち込む方法だ。同時に上半身はバントの構えから1度バットを引き、歩くと同時に振り抜く。体重移動とリズムをつかむためだという。時には1度も普通のスイングをすることなく、打撃投手相手のフリー打撃に向かうこともある。あるか分からない1打席のために、こだわりのルーティンを毎日繰り返している。

 和田監督は「ああいうところで出て行く選手が勝負強さを見せてくれている」とたたえた。【松本航】