<ヤクルト0-9巨人>◇28日◇秋田
策を出し合って、明暗が分かれた。巨人がヤクルトに完勝した。リーグ戦再開の初戦、巨人は万全の中10日で先発した杉内が7回無失点で6勝目。一方で、ローテ再編で中5日のヤクルト・ナーブソンは4回途中9失点と乱れた。巨人打線はファーストストライクを積極的にとらえ大量点を奪取。ヤクルト打線は狙い球を2球種に絞ったことが裏目で、無得点に終わった。
ヤクルトの大敗は、尽くした策にこだわるあまりの結果だった。小川淳司監督(56)は「今日は全部がダメだった。投手も打者も走塁も守備も全部」と、なすすべなく喫した大敗に淡々だった。
ナーブソンは“賭け”の中5日だった。順番通りなら八木だが、高津投手コーチは「入れ替えるのは好きじゃないけど最初は安定している方を」と変更を決断。助っ人左腕の安定感に大事な初戦を託した。ナーブソンは「特別なことはない。同じ準備で臨むよ」と言っていたが、1回には2死からの四球を皮切りに2失点し、3回は森岡のトンネルに長野の2ランで3失点。「緩急を使えず苦しい投球になった」。4回途中を9失点でKO。多彩な投球術が影を潜め、相手の狙いを狂わせられなかった。
打線は“束”で崩そうとした。杉内にはここまで2勝7敗でバレンティンと畠山も不在。一丸で直球とスライダーに狙いを絞った。杉内は前回危険球退場していた。左打者には外角に踏み込むよう指示も出した。
結果は出なかった。杉内は想定通りに来た。だが直球に差し込まれた。1回、山田はバットを折られた。8球で3者凡退。その後も2球種を積極的に打っては凡打と併殺打を重ね、結果的に早打ちとなり杉内を楽にした。真中打撃コーチは「好投手は追い込まれると厳しい。積極的と淡泊なのは紙一重」と唇をかんだ。
尽くした策が、無念の不発に終わった。小川監督は「勝って勢いづけたかったが、切り替えて明日、いくしかない」と、話すしかなかった。【浜本卓也】




