<ヤクルト0-9巨人>◇28日◇秋田
策を出し合って、明暗が分かれた。巨人がヤクルトに完勝した。リーグ戦再開の初戦、巨人は万全の中10日で先発した杉内が7回無失点で6勝目。一方で、ローテ再編で中5日のヤクルト・ナーブソンは4回途中9失点と乱れた。巨人打線はファーストストライクを積極的にとらえ大量点を奪取。ヤクルト打線は狙い球を2球種に絞ったことが裏目で、無得点に終わった。
巨人の圧勝は、尽くした策が功を奏した結果だった。原辰徳監督(55)は「打線がいい形でつながった。相手のミスに乗じて、効果的に点が取れた」とあまりの圧勝劇に淡々だった。
杉内は“万全”の中10日だった。前回登板の17日オリックス戦は3回途中、40球で危険球退場した。首脳陣は交流戦優勝のかかるソフトバンク戦のベンチ入りも考えたが、リーグ戦再開をにらみ、ミニキャンプを目的とした抹消を決断。FA左腕の背番号18に大事な初戦を託した。「しっかり走れたこと、休養を取れたことが良かった」。下半身を鍛え上げ、心身共に疲れを取った結果は直球に表れた。「真っすぐにキレがあって、走っていた」。7回を無失点。直球の力で相手の狙いを狂わせた。
打線は“個”で崩した。原監督が「打ち込みデー」と掲げた24日の練習日。普段の倍の時間をフリー打撃に割き、バットを振り込んだ。交流戦終盤で上向きだった状態を、さらに軌道に乗せるためだった。
結果に直結した。相手打線とのスイングスピードは歴然。阿部が「心も体もリフレッシュできた。初球から振る準備ができていた」と言ったように、自然とバットを出せた。1回は阿部、長野が初球を適時打。3回、長野が放った5号2ランも初球、4回の亀井の適時打はファーストストライクだった。
尽くした策が全て的中した。原監督は「コンディションが上がった中で迎えることができた。いいスタートが切れた」と穏やかな表情で話した。【久保賢吾】



