上位2強追走へ、先頭打者アーチで勢いづけだ。中日の切り込み隊長・大島洋平外野手(28)が、3年連続となる初回第1打席弾に色気を見せた。今日1日にDeNA戦を戦う石川県立野球場での全体練習を終えると「球場が狭いし、出たらいいかな。ヒットの延長で」。両翼は、ナゴヤドームより8・5メートルも短く、塀の高さも低い91・5メートル。この日のフリー打撃でも放物線を描き、予行演習はばっちりだ。

 首位打者ルナを2厘差で追う打率は3割4分。両リーグ最多102安打でヒットマンの印象が強いが、パンチ力も秘めている。今季は70試合ですでに自己最多タイの3発。だが、先頭弾はまだ出ていない。相手は山口。第1打席でぶちかませば一気に主導権を握れる。

 北陸は因縁の地だ。昨年はWBC日本代表の落選要因となった左肘痛が、6月末の富山での阪神戦前に再発。シーズン初欠場に追い込まれ、夜遅い特急列車で岐阜の治療院に向かった。緊急治療を受けて翌日金沢での阪神戦に戻ったが、今度は雨で中止。するとまた治療で岐阜にUターンとドタバタの連続だった。「今年は大丈夫。ヒットを打ちたい」。幸い金沢と富山での通算成績は3試合で9打数3安打。劇弾で苦い思い出も一気に晴らしたい。【松井清員】