ソフトバンクが初代ダイエーユニホームを“完全復刻”させる。6月29日までの西武3連戦(西武ドーム)では、ダイエー元年の89年から4年間採用された復刻ユニを着用。同一カード3連敗は阻止したが、Bクラス続きだった当時のチーム力まで再現したかのように、2戦目まで投打がかみ合わずに連敗した。同ユニは8月19、20日の西武戦(ヤフオクドーム)で再び着用。今回は上下色違いがチーム内で多数指摘されたこともあり、作り直す方向となった。

 先の3連戦で着たユニホームは、手違いで色のバランスを欠いた。ズボンは当時のアイボリーに近かったが、同色であるはずの上着が白かった。球団広報は「上着を裏から染めれば色が合うんじゃないかなど、いろいろと話が出ている。ファン向けのレプリカユニホームもよく売れている。それくらい作り直す費用がかかっても大丈夫」と話した。弱さまで完全復刻してはシャレにならないが…。

 今日1日のロッテ戦(東京ドーム)は装いを変え、恒例の「鷹の祭典」が開始。7、8月の8試合で赤い戦闘服「カチドキレッド2014」に身を包む。こちらは秋山監督体制でリーグ初優勝の10年ユニホームを復刻したもの。通算打率3割3分3厘、6本塁打と同イベントを得意とする選手会長の松田宣浩内野手(31)は「6月最後に1本出た。積み重ねていきたい」。6月29日に30試合ぶり13号。お祭り男が勝利を呼び込む1発で、勝ちどきを上げる。【大池和幸】