阪神能見篤史投手(35)が6月30日、出場選手登録を抹消された。前日29日の中日戦で左脇腹に違和感を訴え、3回途中で降板していた。この日は病院で受診。和田豊監督(51)は再登録可能な最短10日での復帰を視野に入れるが、今日1日からは球宴までは6連戦、さらに上位と9連戦が控える正念場だ。5連敗中のチームに試練が突き付けられた。
エースが消えた。踏ん張り時に、能見の名前が1軍からなくなった。通常は先発翌日に参加する投手指名練習も不参加。甲子園ではなく病院に向かっていた。最低10日は不在。夜、岡山へ向かう新神戸駅で、和田監督が状況を説明した。
「脇腹から背中にかけて。痛みというより張りだな。診断では特に問題ないと。大ごとではないけど、いずれにしても最低1回は飛ばすことになる」
異変は6月29日の中日戦で起きた。立ち上がりから明らかに精彩を欠いた左腕は初回に8失点。キレも躍動感もないまま、3回が限界だった。捕手の藤井、内野手、そして中西投手コーチがマウンドに駆け寄ってから途中降板。試合終了までベンチにいたが、違和感は左脇腹にあった。
脇腹痛は厄介でもある。昨年は広島前田が左の張りで回復まで2週間、左を肉離れしたソフトバンク寺原は6週間かかった。「そんなに重傷じゃないらしい。脇腹と聞いたらかかりそうな気がするけどな」と安心した黒田ヘッドコーチも「1回飛ばしぐらいでいけたらええけどな」と願った。
よりによって、の時期になった。今日1日からは16日間で15試合を戦う。前半戦を締めくくり、シーズンを左右する期間でもある。先発予定していた6日DeNA(横浜)は、二神が2年ぶりに先発予定。和田監督は「現場としてはそれを望んでいる」と13日巨人戦での復帰を見越すが、回復が遅れるようなら大変だ。先発陣のやりくりに頭を悩ませながら、Gキラーが1枚欠けることになる。
能見は今日から、状態を見ながら動き始める予定。和田監督は「悪くはなさそうだけど、次に投げ始めた時の感触かな。投げてみてのアレがあるので」と心配しながら見守る。引き分けを挟んで5連敗中。借金2を抱えて4位へ沈んだ状況で、阪神がさらに重い空気になってしまった。【近間康隆】



