<中日2-6DeNA>◇2日◇富山
中日は浅尾拓也投手(29)がまさかの炎上で、5連勝&2年ぶり貯金2が夢と散った。谷繁兼任監督は逆転を信じ、1点ビハインドの8回から投入。だが待っていたのは悪夢だった。「チームが踏ん張らないといけない時に、それができなかった。試合を壊してしまい、申し訳ないです」。帰りのバスへ歩く浅尾はがっくり肩を落とした。
いきなり桑原と黒羽根の7、8番に「やっちゃいけない」連続四球を与えた。さらに森野の犠打野選で無死満塁。何とか梶谷は抑えたが制球は不安定のまま、山崎に痛恨の押し出し死球を献上した。2死後、筒香に浮いた変化球を走者一掃の右越え三塁打。勝敗は決し、1イニングを投げ切れずに降板となった。
浅尾の自責4は09年4月16日阪神戦以来5年ぶりで、自責4以上は通算6度目になる。救援登板に限れば、8年間で342試合に投げて2度目の“事件”だった。失点自体も右肘痛から復帰した今季10試合目で初めて。不動のセットアッパーに何が起こったのか?
谷繁兼任監督は「明らかにボール球が多かったのは何か原因があると思う」と厳しい表情。それは不慣れなマウンドだったということか。実は富山での登板は、5年前の09年6月17日のソフトバンク戦で打者2人に投げただけ。経験はほとんどなく、高さや硬さなど微妙な感覚が合わなかったのか。肩肘の問題なら一大事だが、浅尾は首を振った。
「球場も関係ありません。次やり返すしかない」。再び勝率5割で阪神に並ばれ、重苦しい富山の夜だ。4日から東京で激突する首位巨人3連戦で、最強セットアッパーのリベンジに期待したい。【松井清員】



