<オリックス7-4楽天>◇3日◇京セラドーム大阪

 苦闘するエースを、打線が救った。オリックスが、クリーンアップの爆発で楽天に逆転勝ち。シーズンのちょうど半分72試合目に快勝し、貯金18。00年以来の首位で折り返した。

 豪快な1発だった。5回、ヘルマン、糸井の連続適時二塁打で2点を加えた直後の2死二塁。ウィリー・モー・ペーニャ外野手(32)は、代わったばかりの楽天戸村のストレートをたたいた。打球は中堅左への140メートル特大18号2ラン。打った瞬間、それと分かる一撃。本塁打した試合はこれで13連勝。不敗神話も継続だ。

 金子は5回まで毎回先頭打者を出すなど、苦しい投球ながら、粘って7回を9安打2失点。その踏ん張りに応えた。実は、ペーニャは試合前にエース金子と“約束”をしていた。ロッカー室で顔を合わせた金子に「今日はお願いします。頑張って」と声を掛けた。すると、金子は「ホームランをお願いします」と返した。2人だけで交わした約束を実行した助っ人は「興奮したよ」と笑顔を見せた。

 ペーニャは1回にも勝ち越し犠飛を放っており、この試合2安打3打点。ヘルマンも2本の適時打で2打点、4番糸井1打点と合わせクリーンアップで6打点を挙げて金子を助けた。

 森脇監督も「(1日の)西のときもそうだったけど、(打線は)彼らに借りがあるのを返してくれているのかな。すぐに逆転したのも大きい」と納得の表情。首位で折り返し「いよいよこれからという感じ。プレッシャーは毎試合ある。1戦1戦やっていくだけです」と指揮官。投打が助け合い、Vロードを突き進む。

 ▼オリックスはシーズン全試合の半数72試合を終え首位。球団では、年間135試合だった00年に、67、68試合目の近鉄戦にともに勝ち1位を守って以来、14年ぶり。前半戦こそ好調だった同年のオリックスだったが、イチローの右腹斜筋挫傷による離脱などで失速。シーズンを4位で終えた。また、オリックスが直近で優勝した96年(130試合)は65試合消化時点で2位だった。