楽天がダイヤモンドバックスのニック・エバンス内野手(28)の獲得を目指していることが26日、分かった。新外国人選手の獲得期限である今月31日までの合意へ向け、詰めの交渉を行っている。一塁に加え外野も守ることが出来る野手で、メジャー通算9本塁打も、今季は3Aで打率3割5分4厘の好成績を残した。チームに手薄な右の中距離打者として期待がかかる。

 今季は、外国人野手はジョーンズとユーキリスの2枚看板で開幕。だが、ユーキリスはかかとを痛め、5月上旬に米国へ帰国し、このまま退団が濃厚。5月には前巨人ボウカーを獲得し、6月にはラッツを獲得。ラッツは打率3割を超え4番も担ったが、21日の西武戦で右手親指に死球を受け離脱。復帰は9月までずれ込むため、球団は急きょ、代役の調査を始めていた。

 投手の5人(ファルケンボーグ、クルーズ、ブラックリー、ファンミル、ミトレ)と合わせ、10人目の外国人選手となる。現在、チームは借金14の最下位だが、期限ギリギリまで使った新戦力獲得には、巻き返しを諦めない球団の姿勢の現れといえる。

 ◆ニック・エバンス

 1986年1月30日生まれ、米アリゾナ州出身。04年ドラフト5巡目でメッツ入団。08年メジャーデビュー。11年オフにパイレーツ、12年オフにドジャースに移籍し13年3月にダイヤモンドバックス。今季は5月にメジャー昇格。16試合で打率2割3分8厘、1本塁打、4打点。今季3Aで打率3割5分4厘、11本塁打、47打点。メジャー通算175試合出場で、打率2割5分6厘、9本塁打、50打点。守備は一塁、三塁、外野。188センチ、100キロ。右投げ右打ち。