大隣センパイに続くぞ!

 ソフトバンク飯田優也投手(23)が明日30日の楽天戦(荘内銀行・日新製薬スタジアム=山形)で今季5度目の先発。28日は福島・郡山市の開成山野球場で投手練習に参加した。前日27日の大隣憲司投手(29)の復活勝利に感激しきり。「うれしかった。僕も見ているだけじゃダメ。追いついて追い越せるようにしたい」と、まずはプロ初勝利を誓った。

 国指定難病である黄色靱帯(じんたい)骨化症を克服した大隣の投球は、胸に響いた。「見ていてすごく勉強になる。同じ左投手として、抑えるお手本。いろいろ学ぶところはあるが、簡単に言うと緩急の使い方がうまい」。今年5月に育成から支配下登録し、伸び盛りの23歳。先輩から吸収しようと貪欲だ。

 現在も暮らす寮がある西戸崎で、リハビリ中の大隣と話す機会が多かった。「練習が終わって、寮の自分の部屋にトナリさん(大隣)が来て。日々の練習の心構えとか、上達するためにこうすればいいとか教えてもらった」。そんな恩に報いるためにも、早く白星をつかみたい。

 ブルペンでは74球を投げた。「いつも通りバラバラでした。2日前はいろいろ感覚的に試しながらやってるので」。ここ2試合とも5回2失点と試合は作った。前回22日ロッテ戦(北九州)は初めて勝利投手の権利を持って降板も、救援投手が逆転された。テーマは1イニングでも長く投げること。「前回は球数(82球)も費やしてないので、違うところで工夫したい」と意気込んだ。【大池和幸】