<ソフトバンク2-1楽天>◇12日◇熊本

 魔の6回にまたしてものみ込まれた。楽天辛島航投手(23)がソフトバンク戦で1点リードを守りきれず、7回を8安打2失点で10敗目。6回2死から逆転を許し、チームは今季ワーストの6連敗で60敗目を喫した。今季は、なぜか6回に失点する試合が多い。星野仙一監督(67)も踏ん張りきれない投手陣を嘆いた。

 星野監督も笑いながらボヤくしかなかった。「毎度おなじみ、ちり紙交換みたいなもん。6回になるとうちの投手はつかまる」と嘆きながら帰りのバスに乗り込んだ。

 先発辛島は鬼門のイニングで踏ん張りきれなかった。6回1死から、相手のミスに助けられたはずだった。ソフトバンク李大浩に左翼線を破る二塁打を打たれた。だが、李大浩は打球が外野を転々とする間に三塁を狙い憤死。2死にこぎつけた。

 しかし、次打者柳田への四球で流れを失った。続く長谷川には右前打を打たれ一、三塁。ここで迎えた金子にファウルで粘られた。10球を費やしフルカウントとなり、勝負球の121キロチェンジアップは根負けしたかのようにど真ん中に入った。左中間を破られる逆転の2点適時二塁打。辛島は「金子さんには勝負しか考えていませんでした」と悔しそうに振り返った。

 また6回だ。魔のイニングであることを、数字が証明している。今季のイニング別失点を出すと、6回は計52点であるのに対し、得点はわずか20点にとどまる。得失点差マイナス32点は、全12イニングの中でワーストだ。次に悪いのは5回のマイナス14点。打線が2回り目から3回り目に入る中盤で、先発の球数は100球に迫る頃。踏ん張りどころで投手陣は失点を重ね、打線は相手投手陣の踏ん張りに屈している証しと言えそうだ。星野監督も以前から「うちの投手は野球が9イニングだということを知らない。大体5回で終わる」と苦言を述べていた。

 これで今季ワーストの6連敗。11年8月以来の屈辱で借金は21に。今日13日はルーキーの松井裕が先発初勝利に挑む。星野監督は「7回まで行ってほしい。6回でいつも打たれるんだよな」と期待を寄せた。魔の6回を超えない限り、連敗ストップは難しい。【島根純】