<日本ハム5-2ロッテ>◇12日◇札幌ドーム
お決まりのフレーズで花を添えた。待望の勝利後のお立ち台。日本ハム陽岱鋼外野手(27)が晴れ舞台で球場を包む幸福感を、さらに高めた。「サンキューで~す!」。そして「ハッピーで~す!」。大歓声を全身に浴びた。誇らしげに胸を張った。
快音で吹っ切った。5回。左翼席上段に突き刺す14号3ラン。球場発表では150メートルの超特大弾で追撃を断ち切った。19試合、83打席ぶりの後半戦初アーチ。不振中は片っ端からコーチや先輩のアドバイスを聞いて猛特訓。練習を重ねてきた。「まだ課題をクリアしている最中。1発が出て少しでも自分の気持ちも楽になるかな」。復調の兆しをつかんだ。
連敗していたシーズン序盤。岸チーフマネジャーへ伝言を頼んだ。「監督、顔が暗いですよ。そんな悲しい顔ばかりしないでください」。栗山監督の心情をおもんばかり、明るい言葉を送っていた。結果が出ないメンドーサには「オイ、そこのデカイの何やってるんだ」とからかって沈む気持ちを持ち上げた。「ずっと連敗中の気持ちじゃ勝てない」。無類の明るさと頼もしさを増す責任感。強く輝を放って白星への道しるべになった。【田中彩友美】



