<日本ハム11-7ロッテ>◇14日◇札幌ドーム

 先発ローテ定着に黄信号だ。日本ハム斎藤佑樹投手(26)が2回2/3を5安打5失点でKO。785日ぶりの勝利を挙げた7月31日ロッテ戦に続く連勝を狙ったが、撃沈した。「やっぱり、甘いところ(コース)を打たれてしまった」。降板後はベンチで放心状態。赤いタオルで顔を覆い、悪夢を振り払うように頭をかきむしった。先発の役目を果たせず「チームに申し訳ないという気持ちです」とうなだれた。

 立場は厳しくなった。12日は中村が8回2失点、前日13日は浦野がプロ初完投で白星を挙げた。終盤戦へ向けた先発枠を争う年下右腕の2人が快投。斎藤も結果を求めたが、1軍に自分の居場所をアピールできなかった。打線の奮起で今季2敗目を免れたことだけが救い。「(シーズンは)残り少ないですけど、出来ることをしっかりやりたい」。次回登板は未定だが、必死に前だけを見据えた。