<楽天4-0ロッテ>◇15日◇コボスタ宮城

 楽天の若き女房役・小関翔太捕手(22)が攻守で活躍した。2回2死二塁から先制左前打を決めると、4回は1死一塁から2打席連続の適時打となる左中間への二塁打を放った。本拠地では初の適時打で、お立ち台も初めて。守備では堂々たるリードで、則本昂大投手(23)の10勝目、しかも完封勝利をサポートした。

 初めての本拠地タイムリーに、初めてのお立ち台。小関は「何だかよく分からないので、則本さんを見てマネました」と言いつつも、堂々と語りかけた。「ずっと監督に怒られてきたのですが、今日は何も言われずに1日を送ることができました」。初々しいコメントは、コボスタのファンを、笑わせ、喜ばせた。

 鮮やかなヒットエンドランだった。4回だ。1死一塁、カウント1-1。ベンチからヒットエンドランのサインが出た。一塁走者の西田がスタートを切ると、思惑通りの直球が、インハイにきた。小関はクロスファイアにひるまず、上からバットをたたきつけた。打球はライナーで左中間を破った。貴重な2点目を奪う適時打だった。

 2回も一塁走者は西田だった。3球目の二盗を待って、5球目を先制適時打にした。「今日は結果がどうあれ、フルスイングしてこようと思ってました。真っすぐだけを待って、振りました。4回はゴロを打とうと思ったのですが、上がってしまいましたが、結果的には良かったです」と、ヒーローは言った。

 「怒られているうちが花ですから」と小関は話す。1軍はカミナリの連続だ。特に2死からの失点や四球を厳しく指摘されるという。前日14日のソフトバンク戦前には、星野監督から「打てなかったら2軍」と通告されて、2打数無安打だった。星野監督は、この日の福岡空港で「これだけ打てないのだったら、左打ちにしたり、逆立ちして打たせたり、それくらい徹底してやらんとダメだろう」とまで話していた。それでも、大事な則本の試合で先発起用。その抜てきに応える仕事だった。

 星野監督は言った。「今日は小関を褒めてやってくれ」。若武者は、この言葉で一皮むけるはずだ。【金子航】