<オリックス8-1ソフトバンク>◇15日◇京セラドーム大阪

 オリックスの絶対エース金子千尋投手(30)が、首位ソフトバンクを抑え込んだ。ゲーム差4で迎えた直接対決。絶対に負けられない3連戦の初戦で、8回を6安打1失点と最少失点に封じ、2年連続6度目の2桁勝利に到達した。チームは引き分けをはさみ今季5度目の5連勝で、貯金は96年以来の「20」の大台に乗った。

 1回、味方の好守備がエースを乗せた。中村のセンターへ抜けようかという当たりを、二塁手平野恵がキャッチしてジャンピングスローでアウトに。「あれがなかったら、こういう展開になっていなかったと思う」と金子も感謝した。6回に内川に適時二塁打された以外は、5連続三振も奪うなど貫禄の投球だった。

 登板予定だった9日の楽天戦が雨で流れ、2日ロッテ戦以来、中12日での先発。登板間隔が空いたが、本人は「相手もソフトバンクで、上に行くには勝たないといけない相手だし、いつもと気持ちの入り方が違ったので、まったく気にならなかった」と関係なかった。チームが2週間近くの遠征を終えて地元に戻った移動日試合。「初戦が大事だと思っていた」という対決をきっちり投げきった。2桁勝利にも「これで終わるつもりはない」とチームの勝ちを最優先し、先を見つめる。

 森脇浩司監督(54)も「絶対に先に点をやらないぞという気概を、いつも以上に感じた」とエースの奮闘をたたえた。積み重ねた貯金は「20」。指揮官は「まだ上がいる。必ず追い越す強い気持ちで戦う」と言った。その決意を、金子が実践してみせた。【高垣誠】