<広島12-2巨人>◇16日◇マツダスタジアム
クオリティー・スタート(QS)を日本語に訳すと「良好な先発」となる。6回3失点。QS(6回以上、自責点3以内)の指標をクリアした巨人大竹寛投手(31)は「良好な先発」か-。チーム事情と置かれる立場を考えれば、答えはノーだった。
2回から5回まで、先頭の出塁を許した。「ボール先行で、先頭バッターを出してしまった。テンポが悪く、コントロールミスです」と、よく自覚していた。2回に許した先制点は暴投が絡んだ。守備時間も長く、攻撃への好循環につなげることを困難にした。「反省しないと」と自覚していた大竹が「あと…」と自ら加えたもう1点が、この夜の先発に課せられた最も重要な任務だった。
7回に田原誠が登板した。今月14試合目にして10試合目の登板だった。丸に2ランを浴びて大勢は決まったが、3年目のサイドハンドは責められなかった。「もう1イニングいっておけば。(田原)誠次に負担をかけてしまった。反省しなくてはいけない」と繰り返した。今日17日の先発は3年目の江柄子。投手陣はフル回転が予想される。今週、山口-マシソンの両看板は大切に使ってきた。田原誠の酷使を避ける意味でも、先発が深いイニングを投げ抜くことは必須だった。
6回3失点。立派な数字である。しかしFA右腕にとってはクリアして当然の数字であり、真夏の今こそ、その馬力でみんなを支えてほしい。原監督は「先制、中押し、中押し、ダメ押し。点の取られ方が、いいとは言えなかった」と指摘した。次だ。【宮下敬至】



