左肘を痛めている中日岩瀬仁紀投手(39)の今季中の復帰が、厳しくなった。25日に名古屋市内の病院で、左肘周囲の筋肉に損傷が見られると診断された。軽めのキャッチボールをしているが、強くは投げられない状態が続いている。27日にナゴヤ球場で練習した岩瀬は、投球練習の再開時期や実戦復帰のメドについて「メドは立てない。メドを立てるとおかしくなる。キャッチボールをしながら様子を見る」と白紙であることを明かした。

 当初は順調だった。今月9日に出場選手登録を抹消され、18日には30球のブルペン投球を行った。「(実戦復帰は)そんなに遠くはないというか、近くには投げられる」と早期復帰にも意欲を見せていたが、事態が急変。左肘の異変を訴え、復帰プランが頓挫した。

 岩瀬は今季34試合に登板し1勝2敗、20セーブの成績を残している。このままシーズンを終えれば、プロ1年目から15年間続けてきた連続50試合登板や、9年連続30セーブなどの“鉄人記録”も途切れることになる。