今季限りでの現役引退を表明した日本ハム稲葉篤紀内野手(42)がつける、背番号「41」が、当面の間「欠番」となる可能性が浮上した。8日、大社オーナー代行は「考えなくちゃいけない。すぐに(誰かがつける)ってことはないだろうね。特別な番号」と明かした。

 稲葉はヤクルト入団時から「41」を背負い、日本ハムに移籍後も、空き番号がなく「58」をつけていた05年以外は「41」としてチームの主力を担い、活躍してきた。数字の形が、イニシャルである「AI」に似ていることもあって、本人はもちろん、ファンにとってもなじみ深く、愛着のある番号となっていた。

 日本ハムでは、6年連続2ケタ勝利を挙げ、絶対的エースだったダルビッシュがメジャー移籍した2年後、大谷に「11」を与え、すぐに後継者が現れた。それに答えるように大谷も今年「10勝&10発」の快挙を達成した。だが、同オーナー代行は稲葉のプレーだけではなく、ファンサービス活動も含め、北海道移転後、同地に球団が定着するための数々の貢献を最大評価。「05年からいるんだよね。北海道日本ハムの象徴だよ」。功労者の1人として背番号「41」にも、敬意を表している。

 巨人の王、長嶋のような永久欠番とはならないが、野球の技術はもちろん、グラウンド以外での貢献度や人間性までを含め、適格者が現れるまでは「欠番」となる見込み。「41=稲葉」を覆すほどの新人は、いつ現れるだろうか。